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cleaning hocカシミヤについて


「カシミヤ」「アルパカ」「ビキューナ」「アンゴラ」など、
普段あまり見慣れない素材が使用されている衣服があります。
これら素材は「獣毛(じゅうもう)」と言われ羊から採れる毛以外の動物繊維をいいます。
更に共通しているのは、比較的高価な「高級素材」であり、 セーターやコートなどの秋冬衣類用素材としてはウール(羊毛)と 同等以上の優れた性質を持っていることです。
そこで今回は「カシミヤ」について紹介します。


ブーム復活!?



国内で販売されているカシミヤセーターはほとんどが輸入品です。
その輸入数量は2010年まで段々と減少していましたが、
2011年以降は徐々に消費が回復してきているそうです。
また、某有名ショップではカシミヤセーターを大量に販売することを表明するなど、
2013年現在注目アイテムになりつつあります。

カシミヤって?



カシミヤとは主に中国やモンゴル、イランなどでも、気候がひと際厳しい環境で生息する
”カシミヤ山羊(ヤギ)”から採取した毛を言います。
カシミヤ山羊は全身が剛毛(刺毛)で覆われていますが、
その下に非常に細かくて柔らかい産毛が生えています。
つまり、正確にはこの柔らかい産毛が「カシミヤ」と呼ばれています。


カシミヤって何故高級なの?


カシミヤはウールと比較すると高価なのは何故なのでしょうか。
理由は、採取できる量が少なく貴重だからです。
どのぐらい少ないのかというと、ウールは羊一頭から採れる量が約4キロ程といわれていますが、
カシミヤは山羊一頭から採れる量が150〜250グラムほどしか無く、
不純物を取り除き原毛にする工程を経ると80〜120グラム程しか残りません。
よって貴重な高級素材であることから「繊維の宝石」とも呼ばれるのは、この為です。

カシミヤが好まれる理由とは


カシミヤは高価でも人々に望まれる素材であるのには理由があります。
カシミヤは繊維が細くて均一であり、美しい光沢があります。また、柔らかで軽く、
保温性・保湿性に富み、汗を吸収し発散する作用に優れています。
そして、ヌメリ感があり肌に優しい特有の手触り感があります。羊毛(ウール)との違いは?


カシミヤの繊維

ウールの繊維
カシミヤとウールが異なるポイントは何でしょうか。
それを知るには、ミクロの世界から見ると一目瞭然です。

ウールより手触りが柔軟!
写真の繊維にあるウロコ状のデコボコをスケールと言いますが、
スケールの間隔がウールと比較するとカシミヤのほうが広く、
スケールそのものの数が少ないのが分かります。
このため、ウールのようなチクチクした手触りではなく優れた柔軟な手触りを得ることが出来、
ヌメリ感や光沢にも優れています。

ウールより優れた保温性!
カシミヤは、ウールと比較すると繊維が細いので同じ太さの糸なら、
構成繊維本数はウールよりも多いです。このため、繊維間に含まれる空気の量が多く、
優れた保温性が得られます。

カシミヤ製品の注意点



カシミヤが使われる製品には特徴があります。それは主に以下の2つが挙げられます。

・ねじりが甘い糸(甘撚り糸)を使用した製品や起毛した製品が多い。
・他の繊維と混ぜた製品「獣毛混製品」として販売されているケースが多い。
 例えば「毛90%・カシミヤ10%」というような製品。

毛羽立ち、毛玉(ピリング)、毛羽の消失に要注意!



カシミヤは、その柔らかい風合いを生かすために、
あえて糸の撚り(より)を甘くしているものが多く、
毛が抜けて他の衣類等に付着することがあります。
また、着用で生じる摩擦により繊維が毛羽立ち
更に毛羽が絡み合って毛玉が出来ることも多く、
連日着用を避けたり日頃のケアなど必要です。
ちなみに毛玉に関して、獣毛繊維は強度の低い繊維である為、
毛玉が出来てもポロっと自然に落ちる場合が多いです。
ただし、毛玉が出来て落ちるということは、裏を返せば
「繊維が無くなってる」ことになる為、着用したらその都度ブラシで
毛羽を整えてあげ絡まないように注意したり、毛玉が出来ても
プチっと引っ張らずにハサミで丁寧にカットするようにしましょう。

よくあるトラブル!毛羽の消失
生地表面を毛羽が覆っている正常部 毛羽が消失して基布が露出した部分
写真は、着用により毛羽がどんどん消失して生地が薄くなってしまった状態です。
このようなケースは、カシミヤのみならずあらゆる素材でも起きます。
着用する限り、ある程度は避けられない事故であると認識しておきましょう。

不当表示 偽物に要注意!



カシミヤは貴重な素材なうえ本来高価な製品ですが、混紡率を低くすることで
コストを抑え販売価格を安くるするなどし、より多くの消費者がカシミヤを
楽しめるようメーカーも努力しているようです。
ところが、平成18年から19年にかけてカシミヤ製品の不当表示問題が発生、
公正取引委員会から関係業者(表示責任者など)に対して排除命令が出される
事態にまで及びました。

ただ、メーカー側も仕入段階でカシミヤを仕入れたつもりが別の繊維を掴まされた
ということもあるらしく、メーカーも苦慮するケースもあるようです。

いずれにせよ、本物のカシミヤなのかどうかを店頭などで素人が目視で確認するのは
なかなか困難です。しっかりした試験・検査が行われている信頼出来るメーカーから
購入することが賢明でしょう。




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