Yシャツではない!ニットシャツとは!
夏のクールビズが定着して数年が経ちますが、スーパークールビズなどをきっかけに「 ポロシャツ 」も許可する職場が増えているようです。
中でもポロシャツをワイシャツと変わらない前開き仕様にした新製品
ニットシャツがヒットし、多くのビジネスマンに受け入れられているようです。
ところが、このニットシャツ見た目は同じでもワイシャツ
とは全く違う製品であることを理解しているでしょうか?製品の取り扱い
方を間違えるとダメにしてしまうこともあり注意が必要ですが、中には
【売れることだけに注力して取り扱い方をしっかりお客様に伝えていない販売業者もあります】
○ ニットとは
ニット = ウール(羊毛)ではありません!
ニット = 編み物 です!
まず「ニット」という呼び名に対して意外に誤解している方が多いです。
「ニット」といえばセーターなどを連想しウール(羊毛)を直感的に
想像する方がいるようです。しかし、その認識は間違いです。
ニットというのは編み物を意味します
ニットシャツと一般的なワイシャツの違いを理解する大きなポイントが
生地の構造にあります。
つまりワイシャツの多くは「織物」ですが、ニットシャツは「編み物」なのです。
実際に「ニットシャツ」の組成表示を見ると羊毛(ウール)ではなく
「綿」や「ポリエステル」といった繊維が使用されているのを
確認出来るかと思われます。
また一般的なワイシャツは生地を引っ張ると固い感触がありますが
ニットシャツは明らかに柔らかく伸びます
これが「ニット」と呼ばれるゆえんなのです。
ニットシャツ = 生地が編み物構造のシャツ
ワイシャツ = 生地が織物構造のシャツ
○ ルーツはポロシャツやスポーツウェアー
夏の定番ファッションアイテムにポロシャツがあります。
ポロシャツはTシャツやシャツとも異なる独特な手触りがするという記憶がありませんか?
ポロシャツの独特な柔らかい手触りや伸縮性を実現するのは「鹿の子編み(かのこあみ)」
という構造の生地にあります。そうです、ポロシャツも「編み物」であり
「ニット」のカテゴリーに含めることが出来ます。
鹿の子編みはデコボコ構造により優れた通気性や
清涼感を与え肌触りもサラサラしているうえ、
スポーツなどにも耐えられるように伸縮性があり柔らかいのが特徴です。
そして「ニットシャツ」のセールスポイントととして、次のようなことがよく挙げられます。
ニットシャツの3大機能
1. 吸湿速乾性
2. ストレッチ性
3. シワがつかないイージーケアー
(ノーアイロン)
勘の良い方はお分かりかもしれませんが「ニットシャツ」と
「ポロシャツ」は同じ「鹿の子編み」であるうえに機能も似ています。
つまり「ニットシャツ」は「ポロシャツ」を前開き
仕様にした商品ともいえるのです
別の言い方をすれば《ニット生地をワイシャツ風デザインに仕立てた、
これまでにない新しいジャンルの製品》ともいえます。
まさにクールビズアイテムとして非常に着心地が良く機能的な衣服といえます。
○ ニットシャツのお手入れ方法
まず原則として通常のワイシャツと同じように扱うことは厳禁です。
商品についているケアラベルをよく読んで理解する必要があります。
すると「ネットを使用して下さい」「タンブラー乾燥は避けて下さい」
「ニット素材の特性上大きく伸縮する場合がございます」など
一般的なワイシャツでは見られない注意事項があることが分かるかと思います。
それ故に非常にデリケートな洗いと仕上げが要求されます。
□ クリーニング店へお願いする場合
クリーニング店は、お店によって技術や知識にバラつきがある為
中に《ニットシャツの特徴を知らずにカタチだけ見て一般的なワイシャツとしての
扱い方をしてしまうお店もあるようです》
もちろんこの場合、商品がダメになってしまい、トラブルに発展
する例も少なくありませんのでニットシャツをクリーニングに
お願いする場合は必ず「これはニットシャツです」と伝えておきましょう。
Yシャツ編
・Yシャツを汚れにくくしてキレイに保つための秘訣
・ワイシャツとデザインシャツの相違点とは

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