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ウェットクリーニング ウェットクリーニング

 クリーニングには、大きく分けて3つの洗い方があります。
 大型ドラム洗濯機などを使い高温で水洗いする「ランドリー」
 水ではなく有機溶剤を使いウールやシルクなど水の影響を受け易い品物を洗う
 「ドライクリーニング 」。そして、洗濯物に対する化学的ダメージや
 機械力によるダメージを抑えた状態において、可能な限り水溶性の汚れを除去する
 「ウェットクリーニング」があります。
 「ランドリー」「ドライクリーニング」「ウェットクリーニング」と聞いて、
 「ウェットクリーニング」はあまり馴染みがないかもしれません。
 ところが海外表示を見るとたまにWを○で囲った表示があります。
 これは商業ウェットクリーニングを意味しており、今後日本においても
 洗濯表示に追記される予定もある洗い方です。

☆ ウェットクリーニングとは

 ウェットクリーニングとは、「洗浄液として水を使い、洗濯物の化学的
 物理的ダメージを極力抑えた状態で行う洗浄方法」です。
 化学的ダメージというのは、例えば水による作用で衣類の色が抜けるなどが
 挙げられます。また、物理的ダメージというのはウールやシルクなど
 水と機械力の影響を受け縮みや風合い変化や型崩れを起こす場合があります。
 本来そのようなリスクを受けずに洗う方法としてドライクリーニングが
 行われます。
 つまりウェットクリーニングのルーツとして、
 本来ドライクリーニングすべき洗濯物(水で洗えない洗濯物)を
 水溶性の汚れを落とすための水処理方法として生まれたという経緯があります


ウェットクリーニングの工程
ウェットクリーニング1
ウェットクリーニング2
ウェットクリーニング3
ウェットクリーニング4
↓洗う直前
ウェットクリーニング5

☆ ウェットクリーニングの対象品

  ウェットクリーニングの対象品はおおむね次のように分類できます。

 ◇ ドライクリーニングの対象品ではあるが、水溶性汚れを落とす必要がある製品
   毛(ウール)素材で飲食物の汚れなどがあるコートやジャケット
   絹(シルク)素材で汗ジミのあるブラウスなど。

 ◇ ドライクリーニングが不可能な製品
   ポリ塩化ビニル製品やドライクリーニングをすると剥がれてしまう
   ような樹脂を用いたプリント製品など。

 ◇ 水洗いの出来る製品ではあっても、洗濯での機械力を抑える必要がある製品
   長期間の使用による紫外線照射等で強度が低下したカーテン、壊れたり
   脱落しやすい装飾等が付属している製品など。

 ◇ 水洗いとドライクリーニングの両方が可能な製品で、汗などの汚れが
   付着しておりウェットクリーニングが望ましい状態にある製品
   ポロシャツやゴルフ用のズボンなど。

☆ 千差万別なウェットクリーニング

 ランドリーやドライクリーニングはある程度画一的な処理を行うことができ、
 例えば厚生労働大臣が認可している「クリーニング業に関する標準営業約款」
 というのがありますが、そこではクリーニング処理基準を設けています。
 基準では下記の項目に関する条件を品物別で組み合わせることで、
 標準的な処理を行うことが可能となります。もちろん、
 この基準を使用してもしなくても良く、
 あくまで画一的な処理を行う目安として存在します。

   1. 洗浄温度および時間
   2. 使用する洗剤および助剤
   3. 乾燥方法および温度
   4. 仕上げの方法・温度および時間

☆ 基準が無いウェットクリーニング故に、技術格差あり

 一方ウェットクリーニングは、個々の洗濯物の素材や構造、汚れの状態、
 それを処理するクリーニング所の設備、処理をする作業者の技量などによって
 様々な方法があります。よってランドリーやドライクリーニングのように
 画一的な処理基準を設定することは難しいのです。
 こうした現状により、ウェットクリーニングは技術のバラつきが
 生まれやすい処理方法と言えます。
 言い方を変えれば、職人やお店の考え方の違いにより、
 ウェットクリーニングの研究を怠らず追求するお店もあれば、
 それほど力をいれないお店も存在します。その理由の一つとして考えられるのが
 リスクがあり手間と時間がかかる為です


ウェットクリーニング6
ウェットクリーニング7
ウェットクリーニング8


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